小さな子どもを連れての電車でのお出かけ。ベビーカーを持って改札を通り、階段やエスカレーターを使い、混雑した車内で周囲に気を遣いながら移動する・・・。そんな経験がある方なら、その大変さは想像に難くないはず。特に「ベビーカーを持参するか抱っこ紐で行くか」という判断に悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。

そんな子育て世帯の負担を減らすサービスが、東海三県で初めて導入されます。JR東海と名古屋鉄道が11月20日から、ベビーカーシェアリングサービス「ShareBuggy」を開始するとのこと。Babydoor株式会社との共同で実施されます。
ShareBuggyは、駅でベビーカーを借りて好きな場所で返却できるシェアリングサービス。「手ぶらでお出かけ」をコンセプトに、専用アプリを使って必要なときだけベビーカーを利用できるのが特徴です。
導入されるのは、JR東海の千種駅、尾張一宮駅、岐阜駅の3駅と、名鉄の犬山駅の計4駅。すべて改札外に設置されます。千種駅と犬山駅は24時間利用可能で、尾張一宮駅と岐阜駅は始発から終電までの時間帯に対応。

利用方法はシンプルで、専用アプリでレンタルポートを開錠してベビーカーを取り出し、返却時も同様にアプリで操作するだけ。借りた場所と違うポートへの返却もできるため、片道利用も可能です。ただし事前予約には対応していないとのこと。
料金は1時間220円から。3時間パック550円、6時間パック880円も用意されており、利用時間を超えると1時間単位で自動延長されます。決済はアプリに登録したクレジットカードで行われます。
気になる衛生面については、スタッフによる定期的な除菌処理と清掃を実施。ベビーカー本体には除菌シートも用意されており、レンタルポート自体も抗菌処理が施されています。万が一汚れや故障を見つけた場合は、アプリで報告して別のベビーカーに交換できる仕組み。
なお、名鉄犬山駅については一年間の実証実験として導入され、利用状況などを検証する予定となっています。
画像:プレスリリースより(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044705.pdf)